11/08/2009

光を指し示す銀の羅針盤

芸術をつかさどる女神が天空から地上に降り立ち、
羅針盤に姿を変えたことをご存知ですか。

その羅針盤は輝く銀色で、

生き生きとした頬の色のような、
うっすらとした紅色の大理石の文字盤と、
天空の夕映えを思わせる柔らか茜色の房飾りが、
かつて女神であったことを思い起こさせてくれます。

羅針盤の針が指し示すもの、
それは光です。

何気なく握り締めて初めて、
光の存在を知るものがいます。

また、
ある者は、見失った光を求めて、
ある者は、光のありかを確かめるために、
ある者は、光の存在を知るために、

羅針盤を懐に旅をします。

どんな人のもとでも、動じることはなく、
それぞれの人生の光、幸福という名の光のありかへと、
羅針盤はいざなっていくのです。

ごくまれに、未熟な子供の手に渡り、
くるくると振り回されることもあり・・・、

羅針盤にとって、それはちょっとした事件ではありますが、

そんな時でも、勝利の美酒に酔ったマタドールのように、
しばしの円舞を楽んだのち、また静かに光ある場所を指し示し、
自らもまた銀色の光を放ち続けます。

女神の生まれかわりである、輝く銀の羅針盤、
FTさん、それはあなたです。

(40代 学校経営者 女性)

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