10/18/2012

迷う者を導く女神

また久々なのですが、前回にひき続き、

9月にお披露目会を終えた、

自分の神話塾5期生の方の

自分の神話・パーソナルクレド®をご紹介します。

自分の神話塾は、本来の自分の在り方を取り戻し、ぶれない軸を作る講座。

自分で自分を幸せにできる人になる、体質改善のプロジェクトです。

今日の神話の持ち主は、春美さん。







IT系の企業に御勤めのエレガントな女性です。
最後のお披露目の飲み会の際に、お渡ししたパーソナルクレドを読んでいる姿。
彼女のシンボルは、強く美しい女神 ニケになりました。



こちらは講座の中で、春美さんが作ったコラージュ。

右側の翼をはためかせているのが女神ニケです。






【迷う者を導く女神】


草原の光の中を、白い木綿のワンピースを着た少女が、
風を切りながら颯爽と歩いています。
急ぐわけでも、あわてるわけでもなく。

向かう先はわからないけれど、
水晶のように輝く確信に満ちて、 心の声に従って歩く少女。

一日中歩き続け、草むらをベッドに、
満点の星空を眺めながら眠りにつき 太陽の光に起こされて再び歩き始める。

そんな日を繰り返すうちにやがて、
草原の精霊や動物が声をかけてくるようになりました。

『あっちへ行ってごらん』
『どうしたの?助けてあげる』
『御馳走するからいらっしゃい』

そんなふうに出逢うものの言葉と愛を受け取りながら 歩き続けると ある朝、
寝床を用意してくれた長老の家で、
少女は自分が『確信』を無くしていることに気が付きました。

草原ではなく森にいるから? 長老は森で生きていく術を教えてくれました。
とても居心地がよく、ずっとここにいたいと思いつつも、
少女の心の底のザワザワは日増しに大きくなるばかり。

ここに留まっているわけにはいかない。
少女は長老にそう告げました。

最初からわかっていたよと、少女が立ち向かう試練を思い、
少し悲しそうな目をしながらも長老は見送ってくれました。

再び歩き続けた少女に、 もはや声をかけてくれる命はありませんでした。
小枝や石ころで足が傷つき、 ワンピースの裾も擦り切らせながらも、
少女はひたすら歩き続けました。 突然目の前が開けたかと思うと、
断崖の向こうに青い海原が広がっていました。


「もう歩いていくところがないわ・・」
そう思った瞬間に、 風が少女を空に吹きあげたかと思うと、
少女は大きな船の切っ先に立っていました。

少女の背中には大きな美しい羽根がありました。



その時、少女は自分が女神だったことに気がつきました。
気高く優美に荒波に立ち向かい 人々を安全な方向へと導く女神ニケは、
勝利の女神。

勝利とは、他人を凌駕することではなく、
自分に打ち勝つこと。

心の声に従って進めば未来が開く。

自分に打ち勝ち歩き続けたニケは知っています。
草原を歩いた道のりの全てに無駄なものはなにひとつない。

そこで授かった叡智を大切にしながら、 嵐に迷う人々を支えていこう。

自分の中の迷いや不安も受け容れた上で、 前に進んでいこう。
気高くほほえみながら、 ニケはそう決意するのでした。



どこにでも飛べる自由な翼と勇気を持って、
迷う人を導く女神ニケ それが私。

2012年8月6日 金子春美


春美さんの神話、素敵ですよね。

彼女本来の力強さと気高い美しさが伝わってきます。

自分の神話塾の時も、いつでも真摯にご自分と向き合っておられた姿が印象的でした。

ありがとうございました。
これからも自分の神話を生きる同志として、どうぞよろしくお願いいたします☆